はり・きゅうについて

樋田鍼灸院では、症状と体の声をききながら、

 

おひとりお一人に合った、無理のない適刺激の施術を行っています。

はり(鍼)治療

太さ数ミリのはりの刺激が、皮膚・神経・血管・筋肉に作用し、痛みを抑え、血流を改善し、治癒力を促します。

当院では、おひとりお一人の治療毎に、メーカーで完全無菌処理・包装された使い捨て鍼または完全蒸気滅菌した個人専用鍼を使用しています。

 

衛生面には細心の注意を払っていますので、ご安心ください。

 

 

消毒・衛生機器

オートクレーブ(高圧蒸気滅菌機)

紫外線衛生保管庫

毫鍼(ごうしん)

毫鍼
毫鍼

直径0.14~0.25mmと髪の毛ぐらいのごく細いものなので、刺鍼時に何も感じない、という方も多くいらっしゃいます。
治療点に鍼先を当てる程度の刺激から皮下深部に刺入したりと、症状に応じ様々な方法で使用します。
左の写真は、上から、毫鍼(0.14~0.25mm)、縫い針(0.76mm)、シャーペンの芯(0.5mm)、つまようじ、マッチ棒です。


てい鍼(ていしん)

てい鍼
てい鍼

鍼先が丸く刺さらないようになっています。弾くようにトントン押し当てたり、摩擦することで皮膚を刺激します。
主に背中の皮膚表面を発赤、発汗・制汗させ、自律神経の興奮・抑制を促し体調を整えたりするのに使用します。


きゅう(灸)治療

数グラムのきゅうの熱刺激が、皮膚や身体の深部へ広がって冷えや凝り症状などをやわらかに緩和し、基礎的な体質を整えていきます。

きゅう治療に使われる「もぐさ」の原料は、菊科のよもぎの葉です。よもぎは、他の材料と比較して、人体の皮膚組織に対する損傷が少なく、爽快感があり、適度な熱刺激で組織に浸透することから、昔から変わらずきゅう治療に利用されています。

知熱灸(ちねつきゅう)

知熱灸
知熱灸

高さ1cmほどの円錐状に固めたもぐさを皮膚上で燃焼させ、じんわりとした温かさを感じたらすみやかに取り除きます。
症状に応じこれを何度か繰り返し、温めたり熱を発散させたり、心地よい温熱刺激を与えていきます。


温筒灸(おんとうきゅう)

温筒灸
温筒灸

厚紙の円筒に詰めたもぐさを燃焼させ、皮膚ともぐさの間の空気層を介して間接的に温熱刺激を与えます。
きゅッと熱かゆい感じの温熱刺激が、頑固な肩・背中・腰の凝りに深く浸透していきます。じんわりとした熱感が治療後に軽さを感じさせます。


直接灸(ちょくせつきゅう)

直接灸
直接灸

米粒の半分くらいにひねったもぐさを、皮膚の治療点(つぼ)上で燃焼させます。これを、温かさやチクンと針で刺されたような熱刺激が伝わるまで数回~数十回繰り返します。
主に慢性疾患に使用します。
数ミリほどの灸痕が残る場合がありますが、2週間程度で消えます。
直接灸は、充分なご説明・ご同意の上で行いますので、ご安心ください。


はり・きゅうの作用について

はり・きゅうは、からだの働きの異常を調節し、本来の生理的な状態に回復させる作用があり、その適応も広範囲です。

調整作用 鎮静作用 痛みや痙攣などからだの働きが異常に興奮している時、それを鎮静させます。
興奮作用 感覚が鈍くなったり、内臓の働きが減弱している場合、それを興奮させます。
誘導作用 患部誘導法 血行障害の部分に直接施術して、健康部からの血流を促します。
健部誘導法 充血や炎症の際に、患部から少し離れた健康部に施術し血流を促し、充血・炎症部の血量を調整します。
反射作用 神経の反射を利用して、からだの働きを促進、または抑制します。
消炎作用 施術部に白血球を増加させ滲出物の吸収を促し、生体の防衛能力を高めます。
防衛作用 白血球を増加により、免疫能を高め疾患に対しての治癒力を促し、生体の防衛能力を高めます。
転調作用 自律神経失調やアレルギー体質の改善など体質を強壮に促します。

はり・きゅうは、自律神経・内分泌・免疫系などに作用し、痛みや筋緊張の緩和、血液やリンパの循環改善、生体の内部環境保持を促すと考えられています。
また、きゅうの作用には、赤血球・血色素量など血液像・血液凝固時間の短縮・循環系に対する作用が認められ、増血・止血作用や強心効果などがあるといわれています。