はり・きゅう・マッサージとからだに関する疑問・質問にお答えします。

はり・きゅうは、どのような症状に効きますか?

痛み、しびれ、だるさ、筋肉の凝り・張り、冷え、むくみなどの症状に対し特に有効です。また、ギックリ腰などの急な痛みの鎮痛や、数値や画像的な検査の網の目にかからない慢性的な症状の緩和やスポーツ障害などにも効果的です。

具体的な疾患名は、はり・きゅうが適応する症状をご参考になさってください。

肩凝り・腰痛など、筋肉の凝りや痛みの治療だけではないのですか?

肩凝り・腰痛などの筋肉の凝りや痛みをきっかけに、初めてはり・きゅうを経験される方は確かに多いと云えます。

多くの場合、肩凝りにあわせ「頭痛・目の疲れ・背中の張り、手のしびれ・肩・肘・手関節の痛み・顎関節症など」、腰痛にあわせ「胃腸の不調・婦人科系の疾患・冷え・むくみ・便秘・下痢・足のしびれ・股・膝・足関節の痛みなど」筋肉以外の症状を伴っていることも多く、施術により筋肉の凝りや痛みと並行して、他の症状も緩和していくことがよく見受けられます。

これは原因と症状の関係で、1つの原因が複数の症状を引き起こしている場合が多々あり、原因部位へ施術が複数の症状緩和につながります。

はりは痛くないですか?

はりがいつ刺さったか感じない方もいるほど、刺入時の刺激量はわずかなものです。

治療ではりときくと、注射針をイメージされる方も多いと思いますが、当院で使うはりは、髪の毛ぐらい細い毫鍼(0.14~0.25mm)を使用しています。(中国鍼にはもっと太い鍼もありますが、当院では患者様と相談の上使用します。)

注射針も鍼治療のはりも、皮膚に刺さった際のからだに及ぼす痛覚刺激の生理は同じであるのでご説明させていただきます。

皮膚で感じる痛みには、温度刺激、化学的な刺激、機械的な刺激によるものがあり、針(鍼)の痛みは機械的な刺激によるもので刺痛と云います。刺痛は、瞬間的な鋭く明瞭な痛みで、順応が速く刺激がやむと急速に消える特徴があります。刺激が強い場合は、刺痛とは質の異なる、鈍くうずくような痛みが広がりゆっくりと消えていきます。

からだの生理的な防衛反応としては同じ反応をしているのですが、鍼治療のはりは注射針に比べ極めて細く皮膚への刺激や侵襲が少ない点、鍼管と云うストロー状の筒を使い皮膚を軽く圧迫する点で痛みの感じ方が緩和されていると云えるでしょう。
また痛みは、精神的状態や過去の経験など心理的な要因も大きく関与するので、緊張せずリラックスして治療をお受けになることも刺痛緩和のコツと云えるのでないでしょうか。刺鍼には細心の注意を払っておりますので、ご安心ください。